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多部未華子ちゃん
@マチルダはコンラッドの帆船に乗って


ダ・ヴィンチ, No.169 (May, 2008),
Vol.15-No.5, メディアファクトリー
2008/05/06

連載「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」
(1) マチルダは小さな大天才


「ダ・ヴィンチ」誌にて未華子ちゃんの連載「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」が始まりました.未華子ちゃんの好きな本の紹介とその本にまつわるエピソードを綴るコラムのようです.実写版マーズ・北川景子嬢の「ザ・テレビジョン」誌連載「き〜たん白書」第16回以降と同様のコンセプトと思われます.ただ,「き〜たん白書」が週刊だったのに対して「マチルダ」は月刊であり,その分,後者の方が文章量が多いですね.また,「き〜たん白書」では毎回異なる景子嬢のカラー写真が掲載されていたのですが,「マチルダ」ではそのようなことは無さそうです.その点はちょっと残念.

上掲右画像は,未華子ちゃんの連載コラムが掲載されているページ全体をスキャンしたもので,上半分が未華子ちゃんの「マチルダ」です.ここで注目すべきは下半分の記事で,お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実氏の連載コラムの第1回が掲載されています.未華子ちゃんがお笑い好きで(上掲左画像にも趣味として吉本新喜劇鑑賞が挙げられています(笑)),とくにチュートリアルの徳井氏のファンであることは周知の事実ですが,その徳井氏と同じ雑誌の同じページで同時に連載を開始するという事態を,未華子ちゃんはどう思っているのでしょうか.やっぱり嬉しいのかな.

ところで,「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」という長いタイトルは何に由来するのでしょう.未華子ちゃん本人が考えたのでしょうか.

まず「マチルダ」はどこから来たのでしょう.ガンダムファンなら「マチルダさん」を,歴史好きならイギリスの「マチルダ王女」を連想するでしょうし,個人的には第二次大戦時のイギリス軍の戦車を思い出します(笑).実はコラム本文を読むと「マチルダ」の由来はすぐにわかります.第1回コラムで採り上げた作品「マチルダは小さな大天才」の主人公の少女です.

問題は「コンラッド」です.「コンロッド」じゃなくて「コンラッド」です.Googleで調べるとトップにホテルのサイトが出てきますが,当然これは無関係でしょう(笑).いろいろ調べた結果,おそらくイギリスの小説家,ジョゼフ・コンラッドに因むものと思われます.恥ずかしながらコンラッド作品は全く読んだことがないのですが,海洋文学で知られた作家だそうです.

つまりは,「コンラッドの小説に出てくるような帆船で読書の大海原に乗り出そう,そしてたくさんの本を読もう.4歳にして図書館で大人向けの難解な本を読破してしまった少女マチルダのように.」というような,おそらくはそんなコンセプトでつけられたタイトルではないかと想像します.

さて,この第1回目のコラムで未華子ちゃんが紹介した作品は,上記の通り「マチルダは小さな大天才」 (ロアルド・ダール/著,宮下嶺夫/訳) です.4歳の賢い少女マチルダがその明晰な頭脳を駆使して横暴であくどい大人たちを向こうに回して大活躍するこの物語を,小学生時代の未華子ちゃんは夢中になって読んでいたそうです.

しかし,そんな作品紹介・感想よりも興味深いのは,未華子ちゃんの小学生時代の回想です.未華子ちゃんは女子特有のグループ行動が苦手で,皆との距離の取り方に難しさを感じていたそうです.自分の気持ちに正直でいることを大切にしたいという,未華子ちゃんのキャラクターの一端が窺えるエピソードですね.

ところで,実は未華子ちゃんが「マチルダは小さな大天才」について語るのは,これが初めてではありません.当方はごく最近(2008年4月)になって初めて知ったのですが,未華子ちゃんは2006年から2007年にかけて「図書委員だより」というWeb配信番組(?)に出演して本の紹介や身の回りの出来事について語っており,その第36回の配信(2007/03/12)で「マチルダは小さな大天才」を採り上げているのです.

この「図書委員だより」,全ての配信がmp3形式でアーカイブされており,今でも全部聞くことができます.そのいくつかを聞いてみて思うのは,新連載「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」は,別の形をした「図書委員だより」の再開・継続として位置付けられるのではないかということです.「図書委員だより」の経験があれば,新連載「マチルダ」の方もやりやすいのではないかと思います.

余談ながら重要な話題として,「図書委員だより」の第19回の配信(2006/11/07)に言及しておかなければなりません.この第19回にて,未華子ちゃんは漫画「美少女戦士セーラームーン」について語っています.未華子ちゃんは内部戦士ではヴィーナス,外部戦士ではネプチューンが好きだったそうです.もちろんセラミュ出演のエピソードにも触れております.セラミュ出演が決まってから改めて原作漫画を全巻集めて再読し,物語の奥深さを再認識したのだとか.セーラースターヒーラーの役は二代目だったので,初代からの根強いファンの方に批判されたらどうしようということも考えたそうです.これはちょっと意外でした.最後に未華子ちゃんが「来週も聞いてくれないと,月に代わっておしおきよ!」と照れながら言っているところもポイント高いです.萌えます.(笑)

こんな重要なコンテンツの存在を1年以上も知らなかったとは,何たる不覚でしょう.公式サイトやファンのBlogをいくつか巡回チェックしていれば把握できる情報なのですが,なかなか時間が取れないんですよね……

※「図書委員だより」
http://fujitv-takeshi.cocolog-nifty.com/blog/



ダ・ヴィンチ, No.170 (June, 2008),
Vol.15-No.6, メディアファクトリー
2008/06/06

連載「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」
(2) 小春日和


連載第2回の紹介作品は「小春日和」 (野中柊/著) です.小春と日和という双子の姉妹がタップダンスを習い始めたところ,やがてケチャップのCMに出演することになり,二人は突然有名人になってしまって……というようなお話だそうです.

CM出演後の小春と日和は「TVに出る前も出た後も私たち自身は何も変わっていないつもりだったけど,周りの人たちが私たちを見る目は変わってしまい,そのせいで私たちはそれまでとは違う子供になってしまったみたいだ」と感じたそうですが,この部分に未華子ちゃんは大いに共感したそうです.やはり芸能人の皆さんはこのように思うことがあるのでしょうね.



ダ・ヴィンチ, No.171 (July, 2008),
Vol.15-No.7, メディアファクトリー
2008/07/06

連載「マチルダはコンラッドの帆船に乗って」
(3) 女生徒


連載第3回の紹介作品は「女生徒」 (太宰治/著) です.とある女生徒の視点で一日の出来事を感情豊かに綴った一編だそうです.小生は恥ずかしながら太宰に「女生徒」という作品があることすら知りませんでした.

未華子ちゃんが一番共感したのは,電車から降りた女生徒が,乗車中に周りの乗客を見て考えていたことや自分自身について感じていたことを,電車から降りたとたんにきれいさっぱり忘れてしまい,後になって「何を考えていたんだろう?」と思い出そうとしても思い出せないというところだそうです.

最後の方に「歳を重ねるほど社会が広がり,行動範囲が広くなればなるほど自分の本当の気持ちと秩序に矛盾が生まれる」という一文があるのですが,これ,未華子ちゃん自身の筆になるものでしょうか.文筆の才能に劣る者としては,ちょっと感心してしまいました.


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